「退職を考える社会人へのアドバイス――正直な理由と未来への選択肢」

メンタルケア

退職を考えることは、多くの社会人にとって悩ましい問題です。


実際に、70%以上の社会人が一度は退職を考えたことがある
という調査結果もあります。

私はカウンセラーのお仕事を始める前は
10年近く社会人として働いており

人員の管理業務をしていた為
日常的に退職についても
対応する事が多くありました。

今回はそんな社会人としての目線と
カウンセラーとしての目線から

退職に対する考え方をご紹介したいと思います。

辞めたくても辞められない

社会人の中で退職を考える人は多いですが
実際に退職に踏み切れる人は少ないものです。

退職をためらう理由として
引き留められるのではないか、怒られるのではないか
退職後の生活や居心地の変化、仕事に対するやりがいなどが挙げられます。

ただし、これらの考え方や伝え方によって
メンタルへの負担にも違いが生じることを忘れてはなりません。

理由は正確にはっきりと

退職理由をどのように伝えるかは悩むポイントですが
基本的には正直に伝えることをおすすめします。

退職の希望が出た場合
会社側から引き留めの提案や改善策が出されることが多いです。

その際、適当な理由を伝えると対応が難しくなります。

はっきりと辞めたい理由を伝えましょう。

ただ、正直に話したとて

止められる場合が多いでしょう。

大切なのは意思の部分です。

退職すると自分の中で決まっている事

交渉の余地は無い事を
はっきりと伝えましょう。

ポイントは理由に
未来の話が含まれている事です。

今が辛くて
今の○○が嫌で…
と、今への不満だけ伝えてしまうと

改善したら続けてくれるのでは?
と引き留められてしまう可能性があります。

次の仕事が決まっている
辞めたら、これをする予定

など未来の話までされると

もう退職の意思は固いんだな
と受け止められます。

どんな理由で
どの様に伝えるかは

必ず事前にしっかり考えましょう。

また、基本的な部分にはなりますが
理由は必ず直属の上司に伝える様にして

出来るだけ直接口頭で伝えましょう。

継続の選択肢は排除しない

退職理由にはポジティブなものとネガティブなものがあります。

一般的には、キャリアアップやプライベートの充実などの
ポジティブな理由は退職を進めるべきだと言われています。

逆にネガティブな理由は、一度考え直すべきだと言われています。

理由はいくつかあるのですが

まず一つ目の理由として

退職が癖になってしまう可能性が
あるからです。

合わない=退職
という考え方が癖になってしまうと

中々辞めた後も仕事が続かず

結果的に精神的に辛い状況は
変わらなくなってしまいます。

また、次の理由としては

引き留められた際に

提案された改善策や、代替え案が
必ずしも、悪いものではないという事です。

先ほども記載したように

普通の企業であれば

退職をあっさり受け入れる
という事はあまりありません。

続ける為にはどうしたらいいか

どこが改善されたら
モチベーションが上がるのか

出来る範囲で考えてくれる会社が
多いと思います。

もう辞めたいから無理
と一蹴するのではなく

冷静に提案された案を
検討してみる事も必要かと思います。

検討するのは初期段階だけ

継続を検討するのは

退職を考え始めたぐらいの話です。

職場環境が原因で

体調が悪くなったり
眠れなくなったり
ご飯が食べれなくなったり…

何かしら症状として出てきている場合は

早めに退職の話を進める事をおすすめします。

【終わりに】

退職を考える際には
自分の気持ちを正直に伝えることや未来の話を含めることが重要です。

一方で、継続の選択肢も排除せずに検討することも大切です。

まずは今ある余計なストレスを取り除いて、冷静に考えてみましょう。

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